月見櫓(内一番櫓)

月見櫓(内一番櫓)周辺地図

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月見櫓は多数の文献で伏見城からの移築と記載されていて、伏見櫓に次いで実際に移築された可能性が高いと思われます。外観は格調高い唐破風が設けられ二階は壁面の大半が引戸で開放できその周囲には高欄が設けられるなど、実戦よりも風情が重視された構造となっています。西側の伏見櫓と対になって本丸の威厳を示す特別な櫓でした。

櫓は明治初期に取り壊されましたが、数枚の古写真が残りおおよその外観はわかっています。

1966年(昭和41年)に福山市制50周年記念事業として鉄筋コンクリート造りで復興されましたが、古写真とはかなり異なる姿で建てられました。2022年のリニューアル工事でも天守のように本来の形状に近づけられることはありませんでした。

正保城絵図の月見櫓
正保城絵図の月見櫓