国旗掲揚塔跡(軍艦三笠マスト)

国旗掲揚塔跡(軍艦三笠マスト)周辺地図

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月見櫓跡の北側には設置された軍艦三笠のマストを模した塔がありました。

昭和10年の書籍「青むしろ6月号」では以下のように記載されています。

郷軍福山市聯合分會海軍班が日露海戰三十周年記念事業として軍艦三笠のマストになぞらへた國旗掲揚の鐵塔は既報の如く福山城の東南隅阿部公銅像前に建設中であつたが、二十一日竣工し二十七日海軍記念日當日午前九時から掲揚式を擧行することになつた右鐵塔は總工費千五百圓高さ百尺で國寶天主閣と共に大空へ聳え立つてゐる

撤去された正確な時期は不明ですが、太平洋戦争時の金属供出で解体されたようで戦後にその姿はありませんでした。

10年程度の間しか存在しなかったこともあり現在ではほとんど知られていませんが、ドローンで撮影したような天守の古写真が複数残されていて、実はこの塔は絶好の撮影スポットになっていたようです。